踏み絵

最近読了した本の1つに、「元社長が語る!セガ家庭用ゲーム機開発秘史」と言う本があります。


いちゲーマーとして、と言うかセガファンとして気になってた本なので、購入して早めに読了しました。


正直に言うと…これはセガファンにとってかなりキツイ言葉が並び、読むのが辛い本だと思います。


著者は技術畑でセガに入社し、後に社長まで登り詰めるのですが、この方のセガと言う会社の見方は良い意味では冷徹で悪い意味では低評価と言うか。


何より少なくともこの方にとってはセガの家庭用ゲームは「つまらない代物」と言うものでしかなかったと言う事でした。セガファンにとっては最高なゲームもそんな認識だったのねって。


アーケードはそうでは無かったらしいけど、家庭用はファミコンのようなRPG的なものが無いからだめ、と。


テトリスに絡む話とか、ソニーの社長からハードを諦めろって諭される話とかかなり生々しい話があったり、家庭用ゲーム機が日本の半導体業界にとって発展に寄与したモノだった事だとか。


セガファンとして見た時、セガがハード分野で敗北したのは必然だったと思わされてキツイ部分が大きいけど、ゲーム業界の側面を伺えて非常に興味深い一冊でもあります。